このあたりでも梅の花が満開になっています。空気は少し暖かくなり、季節が変わってきていますね。
お蔭様で今月も支給決定の連絡をいただいております。
お一人お一人ご病気も症状、経緯も違うため、毎回“初めて”のケースにあたります。パズルを解くような手探り感で、論理の組み立てを考えなければならない事案も、今月の支給決定のなかにありました。
同業者によっては、難解なケースだとわかるとお客様からのご依頼を断ることもあるようです。
私どもでは、難しいと思われる事案でも、可能性があればお受けしております。悩んだだけ、成果が出やすいからです。お医者様など、相手があることなのでいつもうまくいくとは限りませんが。
支給決定が出たお客様は、複数のご病気を経て、現在のご病気にかかっていらっしゃいました。A病→B病→C病というように。現在のC病の初診をどこにすれば良いのか、悩みました。年金の額で有利なのは会社にお勤めだった期間(厚生年金)で、A病の初診日になります。
C病に至った相当因果関係を考えると、一般的にはB病の初診日をC病の初診日と捉えるのが自然でした。B病の初診日では国民年金ご加入中で、厚生年金より額は少なくなります。
しかし、説明のつくデータが入手できれば、A病の初診日をC病の初診日にできる可能性もありました。説明のつくデータとは、A病とC病に相当因果関係があることを証明できるものになります。
ご家族の希望もあり、なんとかA病の初診日をC病の初診日とすべく策を練りました。お医者様との面談では、データの見方を教えていただきながら、事前に用意していたわからない点を1つ1つ確認していきます。すると、当初は「ふつう、A病でC病になるとは言えないよ」とお話しされていたお医者様も、データを見ている途中から異常値がA病の治療中に発生していることを否定できなくなったようです。「あれ?因果関係なし、とも断言できないな…」とおっしゃってくださいました。
ようやくお医者様から「C病発生にA病の治療が関係していることは否定できない」という一文と、当時の検査結果を数枚いただき、提出することができました。
年金機構の審査担当者がどのように見るのか・・・心配しました。提出から3ヵ月待ち、支給決定という結果を得られ、大きな安堵感に包まれています。
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