診断書に現れる お医者様との信頼関係

鹿児島空港のクリスマスツリー
障害年金の審査は書類だけ

 暖かかったり寒かったり、の12月も残りわずか。

 お蔭様で今月もいくつかの支給決定をいただいております。

 

 これまでも書いてきたように、最近はよほど重症な方でないと、障害厚生の2級決定を受けづらくなっています。

 今月決定した方のお一人は精神疾患での障害厚生の請求で、私の予想では3級は確実、2級はぎりぎり認められるかどうか、というものでした。が、 結果は2級でした。

 

  ご本人の生活状態は2級で当然といえるものなのですが、何しろ障害年金は、書類がすべてなのです。2級の決定打になるような内容を盛り込みづらい方でした。

 

  困ったのは、ご本人から生活のご不便についてお話を伺っても「大丈夫です」、「それくらい出来ます」などの言葉ばかりが出てくることでした。事前にご家族から伺っていたひどい生活状況は、ご本人の言葉からは読み取りにくかったです。私が作成する『病歴・就労状況等申立書』は、具体的な出来事やご本人の精神症状について乏しい内容になってしまいました。

 

  どうやらご本人が、ご自分が病気であることを受け入れられていないようです。また、特に精神疾患の方の場合、ご病気によるどうにもならない辛さ、苦しさを訴える方が多いのですが、そのような心情も表に出さないタイプでした。

 

  振り返ると、2級に結びついた理由は、診断書の内容が良かったことに尽きます。病歴が10年以上と長かったこともあるのでしょうが、診断書にお医者様が医学的根拠をきちんと記載してくださいました。お医者様とのお付き合いも10年程度あったことで、ご本人にご理解のある先生であったことが大きいです。しかし、ご家族からのお話によると、最初はお医者様もご本人の外見からそれほど重症と考えていなかったようです。

 

  私に障害年金のご依頼をされるずっと前から、ご家族が寡黙なご本人に代わり、お医者様に逐一、日常生活のご様子をお伝えになってきました。長い期間をかけ、お医者様と信頼関係が出来ていたこと、が今回の結果に結びついたと言っても言い過ぎではないと感じています。

 

 

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