さらけ出し、"ぶっちゃける"

横浜東口の夕暮れ
横浜東口の夕暮れ

 夏真っ盛りです。昼間から元気な子供たちをよく見るなぁ、と思っていたら夏休みなんですね。

 今月も病院やクリニック巡りをしております。目的は『診断書』などの文書の受け取りのためだったり、お客様と一緒にお医者様にお会いするためだったり。晴れが続くこの頃は、日傘が手放せません。


 お医者様にお会いする前に、お客様から日常生活のご様子をかなり具体的に伺っております。そのため、お医者様が作成される『診断書』内容の予測がある程度できます。しかし、ご本人のお話しする内容と、お医者様が考えている内容がかけ離れていることがあります。先月受け取った『診断書』は、このケースで、実態よりとても軽い症状で記入されていました。

 

 そのまま提出すれば、障害年金は受けられないだろう、と思われるほど軽度でした。原因は、お客様が元々頑張り屋さんで、お医者様の前では精いっぱいお元気な素振りでいらっしゃることだと思われました(お気持ちはわかります。弱い自分を人様に見せたくないものですし、病気の自分もなかなか認めたくないものです)。しかし、実際はご自宅で日中半分以上、臥して過ごす生活です。お客様と相談し、お医者様にもう一度お会いすることになりました。

 

 実態をお医者様に理解していただくため、お客様にお願いをしました。「生活のご様子を、ぶっちゃけて先生にお話ししてください」。

 

 お医者様にとっては、『診断書』の中身について今回のような物言いをつけられることは、初めてだったと思います。"ご気分はあまりよろしくないだろうなぁ、でも伝えないと・・・!"と腹を括って診察室に入りました。


 私から『診断書』の内容を再考いただきたいことを切り出し、お客様が症状のために諦めた最近の出来事をお話ししました。お客様もご自身の言葉で生活上の様々な支障を語られました。硬い表情で黙ってお聞きになっていたお医者様は、途中から目を見開き驚いていらっしゃいました。それほど、初めてお知りになることが多かったのでしょう。最後には、「『診断書』を書き直すよ」、と話してくださったのです(ホッ)。

 

 「ぶっちゃける」という言葉、近頃よく使います。意味は心の中をあらいざらい話すこと、打ち明けること。心からの言葉は、相手の心にもきっと届くものなのだ、と今回の出来事であらためて確認できました。