生活に支障があることとご病気の回復との差

浅草寺
浅草寺

 湿度の高い日が続いています。今年も半分が過ぎてゆきます。早すぎます。年初に立てた今年の目標に手が付けられておりません・・・。

 さて、今月も支給決定のご連絡をいくつかいただきました。ありがとうございます。

 

 近頃、あらためて気づいたことがあります。お客様ご本人が、生活を送るのに支障があるご病状であっても、ご自身ではそれを"過小評価"されているケースが少なくないことです。ご病気を大したことない、ととらえることで心の平静を保っている方もいらっしゃいます。

 お客様のこのような"過小評価"は、私とのやりとりではあまり問題になりません。なぜなら、時間をかけたご本人からの聞き取りで、具体的な生活上の支障に私が気付き、『病歴・就労状況等申立書』などに落とし込むからです。

 

 問題は、お忙しいお医者様が診察時のご本人の「前よりだいぶ元気になりました」、「入院中よりしんどくなくなりました」などの言葉を、そのまま鵜呑みにされることです。比較している時期の状態よりは良くなっているかもしれません。が、実際生活を送る上で支障がなくなっているか、といえばそんなことはないことが多いのです。

 治療をしているお医者様からすれば、「良くなっている」はそうなるべき状態です。患者さんからそういわれるのは、経過からすれば当然だと思います。しかし、患部の状態が良くなっているのと、生活上難なく過ごせるほど回復していることとは、別です。

 障害年金は、このような支障のある方の生活を保障する制度なのです。しかし、お客様が元気にふるまっているのを信じているお医者様の『診断書』には、お客様の生活のしづらさが反映されていないことがあります。

 

 お医者様の前では元気。でも、本当に?と想像していただきたいです。精いっぱいの気力をふりしぼり、病気に負けないよう自分を奮い立たせ、やっと病院にたどり着き受診している方も多いのです。