「うつ病」と「うつ状態」

不眠が2週間以上続くのが「うつ病」判断の目安

 「うつ病」と「うつ状態」は、似ていますが違います。特に、障害年金の対象になる傷病になるかどうかの基準で考えると、「うつ病」は○、「うつ状態」は×です。

 

 どちらも憂うつ、気力がでない、などの症状は同じですが、「うつ状態」は休息を取ったり、ストレスの原因を除けば健康な状態に戻る一過性のものです。

 一方、「うつ病」は脳の中の物質――幸福を感じたり、ワクワクしたり、気力がでたりするもの――が出にくくなる状態で、脳の病気です。

 

 ただし休職中、会社に提出した診断書に「うつ状態」と記載されている場合は、担当医に確認してみてください。本当は「うつ病」ですが、医師が復職を前提に考えたとき、会社向けに気を遣っていることがあります。より軽度の病名をあえて選び、「うつ状態」と記入してくれていることがあるようです。