書類の仕掛け作りも私の役目          ~7月の振り返り~

 最高気温が30度ないので過ごしやすさを期待し、でも高い湿度に期待を裏切られてしまうこの頃です。皆さま、熱中症にお気を付けください。

 さて、7月の振り返りを。

  

 社会保険審査会の傍聴に行ってきました。

 印象に残ったのは、精神疾患の方が勤務している場合について争うケースが多かったことでした。ご病気のために短時間の勤務をしていても、それが障害年金での障害の状態にあてはまらない、と判断されたケースばかりでした。

 

 認定基準では、働いていても『その療養状況を考慮し、その仕事の種類、内容、従事している期間、就労状況及びそれらによる影響も参考とする』とされ、働いていると必ず“障害状態ではない”、と判断されるわけではありません。

 

 審査会ではすぐに結論が出ないので、はっきり言えませんが、推測するに、審議された事例のいくつかは、就労について適切に記載されていれば、障害認定されるものもあったのでしょう。

 

 見学による収穫がありました。『診断書』や『病歴・就労状況等申立書』の書き方、あるいは添付書類で工夫すべき点が見えましたから。

 

 年金機構は、ツッコミどころがないパターン化された内容なら、そのまま慣例的な判断をします。そこをいかに、「おっ!?」と注目させ、考えて判断してもらうか。

 

 公開審理(再審査請求)に行き着く前に、最初の提出書類を元に年金機構に考えていただきたい。考え抜いた末の決定書類を受けられるよう、書類の仕掛け作りをしていきたい、とあらためて思いました。